KYT受信に挑戦! in沖縄

一時期「南西放送」が開局するかと思われていたが、結局日本テレビ系列がやってこなかった沖縄県。去年ようやく日テレの一部番組が地元CATVにより再送信されるようになり、日本の南の果てでも箱根駅伝を見られるようになった。しかしながら、これは全県が対象というわけではなく、那覇市とその周辺地域に限られている。

参考:https://twitter.com/oneseg_d/status/1209403098382229504

 

したがって、沖縄本島の大部分の地域において地元局による放映を除けば、日本テレビ系列の視聴は依然として厳しい状況だといえる。やはりここで考えねばならないのは、隣県の局を受信することである。実は既に沖縄本島最北端の辺戸岬や名護市では、鹿児島県の日本テレビ系列局・KYT鹿児島讀賣テレビの受信が確認されている。

 

参考資料:https://twitter.com/yanbaru_baru/status/916270107264917505

 

今回はお馴染みのRadio Mobileを使って、沖縄本島におけるKYT受信の更なる可能性について探っていきたい。さすがに500㎞以上離れている本土の鹿児島本局は遠すぎるので、沖縄本島から近い与論中継局(0.3W)と知名中継局(30W)の二つの受信可能性について分析する。

 

与論:

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まず与論は、沖縄本島からの距離は近いが出力はかなり抑えられている。そのため、沖縄本島北端の一部、本部半島北部の今帰仁村での受信可能性に限られた。人口が集中する名護市街地での受信はほぼ無理だろう。

 

知名:

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与論よりは受信可能性エリアは広いが、やはり沖縄本島の北端あるいは山間部に限られる。電波到達最南端は恩納村金武町にまたがる恩納岳山頂付近だと示された。おそらくまだこの地域での調査はされていないので、どなたか調査をお願いします。と言いたいところだが、米軍の射撃訓練場があるようなので一般人は立ち入り禁止の模様。残念。

 

一応断面図も見ておくと、知名・恩納岳間は約120㎞と決して近い距離ではないが電波は到達していると思われる。

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以上より、沖縄県北部の一部ではKYT受信は”超難関”というわけではなさそうだ。だが、KYT電波到達最南端は沖縄本島の中部の山間部、しかも米軍基地内とわかってしまった以上落胆を隠せないのが実情だろう。今後も沖縄のDXerたちのご活躍を期待したい。